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夏まつりごっこ

2022-07-09
先日クラスに入ると、異世界の空間が広がっていました。
 
浴衣やはっぴを着た子、はちまきをしている子が金魚すくいやヨーヨー釣りをしていたのです!
そう、これは夏祭りごっこ!
 
ということで3階の幼児クラスでは、ひとあし早く“夏祭り”が行われました!
 
実は、季節が夏らしくなってくると、毎年子どもたちは縁日ごっこをして遊ぶのですが、もっと遊びが広がればと思い、今年は浴衣、はっぴ、甚平を幼児のクラスに玩具として出していたのです。
 
すると大人たちの想定通り、あれよあれよとお祭りごっこのための準備が始まりました!
 
「もっとお祭りっぽくしたいな~」という子どもたちの要望に応え、急いでYouTubeから祭囃子を探し、流してみると、あっという間にお祭りの空間になったクラス。
 
そんな空間に、子どもたちの創作意欲も加速します!
 
大きい子たちを中心に、お祭りには他にどんなものがあったか記憶をたどり、何だったら再現できそうか考える子どもたち。
 
かき氷、、、器が足りないし、氷になりそうなものがないなぁ
イカ焼き、、、作るのが難しそうだし
たこ焼き、、、タコ焼き機になりそうなものがないよ
 
こうしてみんなの頭を寄せ合い決めたのは、綿菓子と焼きそばです!
 
綿菓子は、綿を割りばしにつけて透明のラッピング袋に入れます。
 
売るための机は、細長い板と、小さい子に「6個だけちょうだい…!」と交渉してなんとか譲ってもらったブロックでつくり、屋台の完成です!
 
続いて焼きそばコーナーはままごとの机を丸ごと鉄板に見立てます。
オレンジの毛糸を鉄板にのせ、へらを二つ使ってせわしなく焼きそばを持ち上げては落とし、まんべんなく焼いているようです。
 
そして忘れてはいけない味付けですが、見ているとソースを上に掲げ、ジグザグと焼いている麺にかけているではありませんか!
 
再現度の高さに感心していると、大将がこちらへ来て「紅ショウガ作りたいんだけど」と言います。
 
そこで赤い画用紙を出すと、それを細かく切り、鉄板の横に大事そうにまとめていました。
 
そこへ、ちょうどふじ組が3階へ遊びに来ました!
幼児クラスの子たちも、お祭りごっこで楽しんでもらえるんじゃないかと、より目を輝かせて「ヨーヨー屋さんくる?!」「焼きそばだよ!」と、小さい子たちの手を引いて誘います。
 
この祭ではヨーヨー釣りではなく、ヨーヨーすくいなので、お客さんはおたまと器でヨーヨーを取ります。
 
ふじ組のお客さんもヨーヨー屋さんのお姉さんから器とおたまをもらい、どうやって取るのか言葉で説明してもらったのですが、頭に?を浮かべながら、付き添いで来ていたふじ組の担任の顔を、助けを求めるかのように見ていました。
 
そこで実際に、取るところをお手本として見せるよう伝えると、「こうやって…」とすくって見せるお姉さん。
すると、ふじ組のお客さんもなるほどとわかったようで、持っていたおたまをゆっくりと動かし、ヨーヨーを取ることができました。
今度は嬉しそうにふじ組の担任の顔を見つめるお客さん。とっても満足そうにし、今度は金魚すくいの屋台に移るのでした。
 
一方、焼きそば屋さんでは、あのプロの大将が焼きそばを振舞っています。
 
パックに詰める時には「多め?少なめ?」「紅ショウガいる?いらない?」とお客さん一人ひとりに聞いています。
 
そしてふじ組のお客さんにはお箸ではなく、フォークをつけるという配慮ぶり。
 
こんなにも丁寧に接客してくれる屋台のお兄さんなんて、他にどこにいるでしょう。
こちらも嬉しそうに焼きそばを受け取って食べるお客さんたちでした。
そしてなんと、隣のクラスでもお祭りごっこをしていることが発覚しました!
 
せっかくだからお互いのお祭りに行ったり来たりして遊ぼうということになり、隣のかき氷屋さん、輪投げ屋さんでも遊び、大忙しでしたが、大満足だった子どもたちでした。
夏の思い出と言えば、毎年色濃いものばかり。
今年の夏、子どもたちはどんな思い出を再現して遊ぶのでしょうか。これから楽しみです。