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造形

2022-07-28
こんにちは 久しぶりの投稿になってしまい、申し訳ありません。
宮内でございます。
さて、LIFESCHOOL根岸こどものいえでは、今日はぎ組で造形教室の活動がありました。

5歳児の子どもたちは日常の生活や遊びのなかで、年下の子どもたちに様々なことを伝え、時には大人に力を貸すこともしています。 その姿や過程を身近な大人が「ありがとう」「頼りにしているよ」と承認や期待をされることで、5歳児の子どもたちは自分たちが成長して、誰かの力になっていると“自信”を胸に生活をしています。 

造形教室はそんな5歳児の子どもたちが友だちと力を合わせて作品を作ることが目的ではあるのですが、年に1度だけ異年齢で活動をする機会があります。年下の子どもたちも年長児がどのように道具を扱い、素材を使うのか、一緒に活動をすることでそれらを知る機会にもなります。

今日の活動では “絵の具” “筆” “段ボール”を使います。多目的室には数メートルの段ボールが
ジグザグと線のように2列並んで立っています。 子どもたちはそこに筆と絵の具で自由に絵を描いていきます。5歳児の子どもたちは 「何描く?」 「何色つかう?」 と相談をし、4歳児の子どもたちは「ん~」と何を描くか計画中、そんななか3歳児は好きな色を手に、とりあえず段ボールに色をつけてみます。

あまりに大きなキャンバス、さてこれからこの段ボールはどんな作品に仕上がるのかなと見ていると…
5歳児が丁寧に色を塗り、縁取った場所にズバッ!!と線を引き入れる3歳児。
思わず「あらま」と心の中で思い、1歩踏み出したところでした。

「もう、ダメだよ!」と
語気を強く声をかけたのは、その様子を見ていた4歳児。
言われた3歳児も 「マズかった・・・」とばつの悪い表情をしています。
しかし、当の5歳児はというと
その絵をみながら「はぁ」と深呼吸をして

「まぁ、いいよ」
と言うと、違う色の絵の具を取りに行きました。

そのあっけらかとした姿に、気合を入れて声をかけた4歳児も、聞いていた3歳児も
ぽかんと 狐につままれたような表情をしています。

5歳児の背中が 「世の中色々あるものよ」と、言っているような気がしました。

5歳児だからではなく、きっと自分が年下の時には、年上の子にそのように接してもらっていたのでしょう。

気づけば、ただの茶色だった段ボールは、子どもたちのセンスとアイデアの力で
様々な色や形が浮かび上がりました。