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前と後ろ

2021-09-17
LIFESCHOOL根岸こどものいえの「みやうち」です。
 
先日幼児クラスで“序列”をテーマに数の課業を行いました。
“前後”“左右”などの方向と“何番目”という数えることを組み合わせます。
 
部屋の中央に椅子を2つ置き、その椅子に2人の子が腰掛けました。
子ども達に「〇〇ちゃんはどこ?」と問いかけると
「えっ…そこ」と指さします。「別の言い方をすると?」
5歳児が「えっと前だ」と答えます。「じゃあ〇〇くんは?」と問いかけると
「後ろ!」と答えます。
 
では、椅子をいくつか加えてみましょう。
席に数名の子どもが座ると、椅子に座っている子と、それを見ている子に分かれます。
では、見ている子に「〇〇ちゃんはどこ?」と聞くと
「えっと…いち にい さん…」と数を数え始めます。
「前から3番目かな」と答えます。
席に座っている子と交代をしながら、このクイズを繰り返しました。
すると子ども達は前後も、数えることも、おてのものになってきたようです。
 
「次は目をつぶって答えてね、いま自分はどこに座ってる?」
と椅子に座っている子に声をかけました。
目をつぶった子ども達は
「あれ?」「え~っと」と今までの記憶と勘をたよりに自分の座っている位置を考えます。
「前から 4ばんめ だったかな?」と、みんなが自信なさそうに答えます。
しかし、子ども達は今までで一番“前後”や“何番目”に集中して考えたようです。
目を開けると「あ~5番目じゃん!」「わたし正解!!」とそれぞれが自分の場所を確認します。
 
さて、ここで椅子を倍に増やし、一列だった椅子を二列に増やしました。
「あっなんかバスみたい」
「そうだよ、これからバスツアーに行くからね」
ここからは“前後”に加えて“左右”という方向も加えていきます。
「みなさん右手に見えますのがスカイツリーでございます」おとなが右手をあげると
乗客の子ども達は右側を見て「スカイツリーだって!」「天気がいいからよく見える」と
話し合っていました。それからもバスで観光地を巡り前後左右に首や体を動かします。
運転手がバスツアーの終わりの挨拶をすると、子ども達は「次ぼく運転手!」と、そこからは自分たちでバスツアーをはじめるのでした。