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こぶとりじいさん

2021-07-12

こんにちは LIFESCHOOL根岸こどものいえ「カズヤ」です。

 

気温が高い毎日ですが、みなさまいかがおすごしでしょうか。

我が家ではそろそろ風鈴を取り付けようかと思っています。

 

先日幼児クラスで文学の課業を行いました。

題材は『こぶとりじいさん』です。みなさまご存知の昔話ですね。

みなさんは、子どもの時にお気に入りの物語はありますか?

さて、子どもたちが集まってきたところで話を始めようと思います。

「ここはね、君たちのおじいさんのおじいさんの、そのまたおじいさんが住んでいたころはな、たくさんの木々がはえて、そこにはちいさな村があったんだよ、そこには一人のとても親切なおじいさんが…」と話し始めると、自然と子どもたちの目が大人にくぎ付けになります。

大人が話す言葉だけを頼りに、物語を想像している子どもたち。

「おじいさんの声は暗闇をぬけ、森の奥へと響いていきます…」そう、声を落とすと隣の友だちと肩を寄せ合う子や、抱えた膝をギュッと抱き寄せる子もいました。

「その袋には金や宝石がたんまり入っていました。」そんな言葉には目を輝かせる子どもたち。目は口程に物を言うとはよく言いますが、子どもたちの表情を見ていると、どんな感情を抱いているのかがよくわかります。“ことば”とはその意味だけでなく、話し方やトーンや表情など様々なことと組み合わさって相手へと届きます。言葉の一つひとつを話す相手や受け取りてが違えばまた違った意味を持ちます。

同じ話を聞いている子どもたちですが、きっと子どもたちの頭の中にはそれぞれちがった『こぶとりじいさん』の世界が広がっていることでしょう。