親子で描いた、いまこの瞬間のかたち
東京都北区、赤羽駅から徒歩20分の場所にある当園では、日々子どもたちがのびのびと過ごせる環境づくりを大切にしています。
そんな私たちの園で、先日、親子造形イベントを行いました。
今回のテーマは、絵のうまい・下手ではなく、ただただ「今ここにある気持ちを、自由に表してみること」。子どもたちはもちろん、大人たちも少し肩の力を抜いて、手や指、スタンプや筆を使いながら、思い思いにキャンバスと向き合う時間となりました。
指先で絵の具をのばしたり、スタンプで不思議な模様をつけたりと、素材との対話を楽しむ子どもたち。そんな子どもたちにそっと寄り添いながら、大人たちも自然と笑顔になっていきます。
夢中になって色を重ねる子、にじんだ色にじっと見入る子。それぞれのやり方で、自分の世界を広げていく姿が印象的でした。
中でも心に残ったのは、親子で顔を見合わせながら作品が少しずつ完成に近づいていく時間です。
「ここ、混ぜてみようか?」「わあ、こんな色になったね!」そんなやりとりの中に、言葉にしなくても伝わる気持ちのやりとりがありました。
子どもたちは、大人の手を借りるのではなく、あたたかく見守られる中で、自分の思いをのびのびと表現していました。
このイベントのねらいは、子どもたちの創造力を育むことに加え、親子の心が交差するひとときを持つこと。そして、大人自身も「子どもだった自分」に戻ってみること。
大人になってからは、なかなか味わえない “無心で手を動かす” 時間に、ほっとした表情を浮かべる保護者の方もいらっしゃいました。
今、親子で過ごすこの時間は、かけがえのないものです。
その大切な瞬間に立ち会わせてもらえることは、私たちにとっても大きな喜びです。
時にはうまく気持ちが伝わらなかったり、すれ違ったりすることもあるかもしれません。
それでも、顔を見合わせて笑い合えるような幸せなひとときが、ふとした瞬間に訪れる。
きっと、そんな時間が「ずっと続けばいいな」と思えるのは、それが一瞬だからこそなのかもしれませんね。

